藤藪  詩歌管弦 2023

作品ではありません。ノート、備忘録。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

歌論

やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。 「仮名序」 紀貫之 現代歌人にとって 「ことば」とは 人間の心に籠る言霊を声に出す率直な表現 青木春枝 心の窓のショーウインドー 青柳幸秀 心を伝える方法 秋元千恵子 言の葉、確かな知性の…

万葉集

1 あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る 額田王 2 ひんがしの のにかぎろいの たつみえて かえりみすれば つきかたぶきぬ 柿本人麻呂 3 わが背子を 大和へ遣ると さよふけて あかときつゆに われたちぬれし 大伯皇女 待っているうちに夜がふ…

古今和歌集

色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける 小野小町 つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを 在原業平 大方の秋来るからにわが身こそ悲しきものと思ひ知りぬれ よみ人知らず 世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけから…

和泉式部集

男に忘られて侍りけるころ、貴船に参りて御手洗川に蛍の飛び侍りけるを見てよめる ものおもへば沢の蛍わが身よりあくがれいづる魂かとぞ見る 御かえし 奥山にたぎりて落つる滝つ瀬に魂ちるばかり物な思ひそ 男に忘れられたことを悩み、貴船明神に参詣。 「川…