藤藪  詩歌管弦 2023

作品ではありません。ノート、備忘録。

古今和歌集

色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける

                小野小町

つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを

                在原業平

大方の秋来るからにわが身こそ悲しきものと思ひ知りぬれ

              よみ人知らず

世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし

                在原業平

見渡せば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける

                素性法師

五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする

              よみ人知らず

秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる

                藤原敏行

我のみやあはれと思はむきりぎりす鳴く夕影の大和撫子

                素性法師

あさぼらけありあけの月と見るまでによしののさとにふれるしらゆき

                  是則

雪降れば冬籠もりせる草も木も春に知られぬ花ぞ咲きける

                紀 貫之

風吹けば落つるもみぢ葉水清み散らぬ影さえ底に見えつつ

                凡河内躬恒

なにをしてみのいたづらにおいぬらんとしのおもはんことぞやさしき

                おきかぜ